新型インフルエンザの症状2009年春に確認された新型インフルエンザは、これまでのインフルエンザとは違う性質をもつということでよくテレビや新聞で取り上げられました。
 
 
しかし、名前はよく聞いたことがあっても具体的に季節性インフルエンザとどう違うのか、何に気をつければ良いのかまでは知らない人が多いかもしれません。

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今回はそんな新型インフルエンザの症状、そして季節性インフルエンザとの違いを治療法や対策・予防までを含めお伝えしていきたいと思います。

新型インフルエンザとは?

ウイルスインフルエンザは、大きく分類するとA型・B型・C型の3つの種類に分かれてくるのですが、毎年流行するのがいわゆる季節性インフルエンザ=A型・B型とよばれるものになります。
※C型は、通年発症するインフルエンザになります
 
 
インフルエンザB型とC型は、人と人の間で感染するウイルスなのに対してA型については、人・鶏・豚・馬といったように人間と動物の間でも感染するインフルエンザなのです。
 
 
新型インフルエンザは、このA型が変異して流行するウイルスで、パンデミックいわゆる世界的大流行となり猛威をふるう、とても恐ろしいインフルエンザになっています。
 
 
新型インフルエンザは、おおよそ10年から40年の周期で発生するといわれているのですが、その原因になっているのがA型のインフルエンザは確認されているだけでも144種類もあり、常に変異しているからなのです。
 
 
新型インフルエンザは、毎年流行する季節性インフルエンザとは、大きく異なる抗原性をもっているため、人の体に免疫がなく驚異的な勢いで感染してしまう特徴をもっています。
 
 
ちなみに2009年に世界的に大流行した新型インフルエンザは、A/H1N1型とよばれ豚のインフルエンザが変異し人に感染したことがその原因になっています。

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新型インフルエンザの症状とは?

咳新型インフルエンザの症状については、38℃以上の熱がでることが特徴なのですが、主に以下のような症状が出ます。

季節性のインフルエンザと同じような症状が多いですが、これに加えて新型インフルエンザでは下痢などの消化器症状が多くあらわれる傾向があると言われています。
 
 
このように症状だけを見ると一般的なインフルエンザと区別がつかないため遺伝子検査をしない限り新型インフルエンザとは分からないのです!

新型インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザの潜伏期間というのは、だいたい感染してから24時間から48時間ないし72時間で症状があらわれるのですが、新型インフルエンザについては、A型の変異型であるため潜伏期間が正直なところ明確になっていないのです。
 
 
新たな抗原性をもつウイルスですから、未知な部分が非常に多いのが新型インフルエンザの特徴でもあるわけなのです。

新型インフルエンザの感染経路

新型インフルエンザの感染経路については、季節性インフルエンザと同様な感染経路になり、主に接触感染もしくは飛沫感染になります。

接触感染

感染源であるウイルスや細菌の保有者の粘膜や皮膚に直接的に触れたりする経路と、抗原体が付着したタオルやコップなどの容器を介することで間接的に感染する経路

飛沫感染

くしゃみや咳をすることで、唾液などが周囲に飛び散りその飛沫の中に抗原体が含まれている場合に、鼻や口の中の粘膜に直接その飛沫が触れてしまうことで感染してしまう経路
 
 
インフルエンザについては、ウイルスを含んだ飛沫などが空気中を浮遊しそれを吸い込むことによって感染する、空気感染については化科学的根拠がないので感染経路としては低いとされていますが、可能性としては否定できないのです。

季節性インフルエンザとの違いについて

予防接種新型インフルエンザと季節性インフルエンザの大きな違いについては、2つあるといっていいと思います。
 
 
一つ目は、感染する規模の違いにあります!
 
 
季節性インフルエンザの時期になるとインフルエンザ予防接種を受ける人が多いかと思います。
 
 
これはその年に流行るであろうインフルエンザのウイルスを予測し、いくつかのウイルスに対応できる免疫を獲得するために予防接種を行います。
 
 
しかし新型インフルエンザの場合、その名の通り新型なのでこういった予防接種は効果が少なくなるわけなのです。
 
 
今までにないウイルスであるために免疫を獲得している人も少ないので一度感染が広がるとそれが拡大していき、パンデミックとよばれる世界的な大流行につながり多数のインフルエンザ感染患者がうまれることになってしまいます。
 
 
二つ目の違いは、重症化してしまうケースが高いことにあります!
 
 
特に持病をもっておられる方は、基礎疾患によっては重症化してしまうのですが、糖尿病や血糖値の高い人・喘息(ぜんそく)もちの方などは、気をつける必要があるのです。
 
 
また、妊婦さんやお子さん、高齢者の方は重症化しやすいと言われていて、特にお年寄りや子どもなどは新型インフルエンザで命を落とすこともあるのです。
 
 
ただし、季節性インフルエンザにおいても抵抗力の低い小さなお子さんやご年配の方なども重症化して命を落とされる場合も少ないですがあったりします。

新型インフルエンザの治療法は?

診断主な治療法は季節性のインフルエンザと同じように以下に説明する抗インフルエンザウイルス薬を投与することであり、これらの薬はドラッグストアなどでは購入できず医療機関を受診して医師から処方してもらう必要があります。

タミフル

カプセルの内服薬で1日2回1カプセルずつを合計で5日間服用します。

リレンザ

これは吸入するお薬で、1日2回1回2吸入ずつを5日間続けて使用します。

イナビル

こちらも吸入するお薬ですが5日間吸入する必要はなく、1回に2吸入してしまえば効果が持続するお薬です。

ラピアクタ

このお薬は点滴薬で、病院で点滴をしてもらうことによって治療します。
 
 
これらの薬が抗インフルエンザ薬として使用され、一般的には点滴薬以外のタミフル・リレンザ・イナビルのいずれかが処方され、薬局でもらってお薬を使用することになります。
 
 
さらにはインフルエンザによって起こる症状を緩和させる目的で、発熱には解熱薬を使用したり、咳や痰がらみには咳止めや去痰薬を使用して症状の改善を目指すこともあります。

新型インフルエンザ対策のための予防法

新型インフルエンザも季節性インフルエンザ同様に予防するには、下記の対策が有効とされています。

うがい・手洗い

手洗い
最も簡単に行えて効果がある方法です。
 
インフルエンザは感染している人の飛沫を浴びる事によって感染を引き起こすと言われていて、空気中に漂っているものを吸い込んだり、ドアノブやつり革などに触れた手で自分の目や口、鼻などの粘膜に触れてしまい感染します。
 
それを防ぐためにも外から帰ってきた場合はまずうがいと手洗いを心がけましょう。

適度な温度・湿度を保つ

加湿器
インフルエンザウイルスは湿度に弱いので、室内では加湿器を使うことで適度な湿度に保つことが有効な予防法になります。
 
家族の方がインフルエンザにかかっている場合は、こまめな換気を行ってウイルスを部屋の中に閉じ込めないようにしてください。

人ごみを避けてマスクを着用する

マスク
当然インフルエンザが流行り始めるとウイルスをもっている人が増えてくるので、そういったウイルスがたくさんいる場所に近づかないということが重要になります。
 
また、マスクをすることによってウイルスが体内に入るのを防ぎ、さらにはもし自分が感染している場合でも周りにウイルスをまきちらしてしまうことも防ぐことができます

新型インフルエンザ対策の予防接種

新型インフルエンザ対策としての予防接種は、季節性インフルエンザと違う点が2つあります。
 
 
1つ目は、ワクチンがパンデミックワクチンとプレパンデミックワクチンの2種類用意されていることです。
 
 
2つ目は、特定事業者を対象とした「特定接種」があることと、一般的に住民が受ける予防接種の2段階に分けられていることになります。

パンデミックワクチン

新型インフルエンザが発生した後に、新型インフルエンザウィルスを基に作られたワクチンです。
 
パンデミックが実際に起きた時は、ウィルスが変異する可能性があるため、その時のインフルエンザウィルスに効果を示すかは不明となっています。

プレパンデミックワクチン

新型インフルエンザ発生前の段階でパンデミックを引き起こしそうなウィルスを基に作られたワクチンです。
 
日本では、プレパンデミックワクチンを作る際、A型インフルエンザ「H5N1亜型」を使用されますが有効性については、実は不明なのです。
 
 
厚生労働省は、新型インフルエンザウィルスが国内において確認されてからおおよそ6ヵ月以内でパンデミックワクチンを国内製造することを目標にしているのです。
 
パンデミックワクチンができるまでは、特定接種対象者にプレパンデミックワクチンを接種する対策を行うようになっています。

新型インフルエンザの特定接種とは?

特定接種とは、医療提供業務や特定登録事業者、新型インフルエンザ対策の実施等に携わる特定対象者に対し予防接種を先行して実施することです。
 
登録対象者となる業種は以下の4つに分かれており、接種の優先順位が決められています。

  • 優先1 新型インフルエンザなどの医療従事者・緊急医療の従事者
  • 優先2 新型インフルエンザ対策等の実施者・公務員
  • 優先3 介護・福祉事業所・医療や同類を含む指定公共機関・金融証券事業者
  • 優先4 廃棄物処理業・飲食料品卸売業・小売業・生活関連サービス業

新型インフルエンザを発症した場合の対処法

もしも、新型インフルエンザを発症してしまった場合は、いきなり医療機関に行ってしまうと他の患者に感染してしまう可能性があるので、診察を受ける前に電話をかけてから病院の指示を仰ぐようにしてください。
 
 
病院に伝えるべきことは主に次のようなものになります。

  • 自覚症状と発症するまでの状況
  • 家族や勤務先、学校での流行状況

 
それから適切な受診方法の指示を受けるようになります!
 
 
また、新型インフルエンザの症状というのは、ウィルスによって異なってきますから、独断で市販の薬を服用することは避けるようにしなければなりません。
 
 
特に解熱鎮痛剤は、インフルエンザの場合に服用するとライ症候群という合併症を引き起こす危険性があるんです!
 
 
ライ症候群は、小児がかかる急性脳症の一種ですがインフルエンザのウィルスによっても発症するリスクがある病気で、命に関わることもあるので市販薬を購入する前に必ず薬剤師に相談してから使用するようにしてください。

まとめ

新型インフルエンザと季節性インフルエンザの違いについて、ご紹介いたしましたがご参考になりましたでしょうか?
 
 
新型インフルエンザの症状は、季節性インフルエンザとほぼ同じものになりますが、感染する規模や感染力が違ってきますから充分に気をつけなければなりません!
 
 
常に最新のニュースをチェックするようにし、何かおかしいと思ったら早めに医療機関に相談することをおすすめ致します。
 
 
検査をして適切な治療を受けることで、重症化や感染の拡大を防ぐことができます。
 
 
正しい情報を仕入れて、慌てず冷静に対処するようにして下さい!

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