年度の変わり目の3月になると、転勤や、あるいは人事異動などで職場を離れる人が増えて、送別会に参加する機会も必然的に増えていきます。
 
 
送別会では送られる側、送る側共に挨拶がつきものですが、お世話になった方々に、自分の気持ちが伝わる素敵な挨拶がしたいと思いながらも、何を話せばいいのか困っている方も多いのではないでしょうか?

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そこで送別会で送る側、送られる側の挨拶のポイントと文例についてお伝えしていきたいと思います。また、乾杯の際にその場が締まるための挨拶についてもご紹介いたしますのでご参考にして下さい。

送られる側の挨拶のポイント

送られる側の挨拶のポイント

①送別会を開いてくれたことに対する感謝の気持ちを伝える。

まずは、わざわざ自分の為に時間を割いて人が集まってくれていること、誰かが企画をして取りまとめてくれていることに感謝の気持ちを伝えましょう。

挨拶例
「本日はお忙しい中、私(私たち)のために

このような送別会を開いていただき、ありがとうございます」

②退職・移動予定日を伝える

公示されていてすでにみんな知っているとは思いますが、改めて自分の口から伝えるようにするのが礼儀で、その際に差支えがなければ退職理由も自分の口から伝えると好印象です。

挨拶例
「先ほどご紹介いただきました通り、○月○日をもちまして

退職(○○支部へ異動)することとなりました」

③勤続年数、会社での思い出を伝える※転勤の場合には、在籍年数

会社に在職していた年数、その間に心に残っていることなど、仕事を通じて得られた経験が自分にとって貴重なものであることを伝えます。

挨拶例
「思えば新卒で採用されましてから、10年が過ぎました。

入社したばかりで右も左もわからず、仕事の手の遅い私に

『大丈夫だ、お前ならやれる』と温かく指導し、

励ましてくださったことがいまだに忘れられません。

苦境の時を共に乗り越えてきた同僚たちは、

互いに尊敬し切磋琢磨できるよき仲間であったと思います」

ここでできるだけ具体的なエピソードを添えることで、自分だけのオリジナルの挨拶となります。
 
同席して頂いている方々にとっても思い出深いであろうエピソードをいくつかピックアップして組み込むようにしましょう。

④会社や一緒に働いた人への感謝を伝える

送られる側の挨拶としては最も肝心な部分となります。
 
何か思うところがあって辞めることになった人も中にはいるでしょうが、ここではぐっと抑えて心からの謝辞を述べましょう。
 

挨拶例
「このような温かい上司、信頼できる同僚、優れた部下に恵まれて、

自分自身の力を存分に発揮できる職場と巡り合えたことは、

私にとって本当に幸せなことだったと、今改めて思います。

至らない私がここまで頑張ってこれたことは、ひとえに皆さんのおかげです」

⑤締めの言葉

最後に閉めとなる言葉を添えて挨拶を終わります。

挨拶例
「これからは社員としてではなく、いちファンとして会社を陰ながら応援しています。

○○の今後のご発展と、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

短い間でしたが、本当にお世話になりました。ありがとうございました」

ここで奇をてらいすぎると、聞いている側は「いつ挨拶が終わるのだろう?」と困惑してしまいます。
 
 
締めの言葉はそれまでの語調に合わせた定型文を選んで、挨拶に組み込むほうがベターです。

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送る側の挨拶のポイント

送る側の挨拶のポイント

①感謝の言葉を伝える

まずは今まで仕事に従事してきた相手に対し、ねぎらいの言葉をかけます。

挨拶例
「○○さん、長い間お世話になりました」

目上の方に挨拶をするときには「お疲れさまでした」よりも「お世話になりました」とするほうがより敬意を表すことができます。
 
近年では「ご苦労様でした」は目下の人に対する言葉だと広く周知されているので、「ご苦労様でした」という表現は避けたほうがよいでしょう。

②思い出を伝える

どれだけお世話になったのか、そしてそれがどれほど自分にとってかけがえのないものなのか、エピソードを交えて伝えます。
 
その人ならではのエピソードで、今となっては笑い話にできるなんてものもよいでしょう。
 
苦労した話などもよいですが、業務外での話などできるだけ楽しい話をピックアップして、湿っぽくなりすぎないようにすると喜ばれます。

挨拶例
「休憩時間に慣れないスマートフォンを操作しながら

お孫さんの話をする○○さんの顔がとても優しくて、

私にも幸せな気持ちが伝染するようでした。

これからは一緒にいる時間が増えて、

もっともっと楽しいことが増えるのだろうなと

少しうらやましく思います」

③残る側のことを伝える

相手が職場を離れた後、引き継いだ仕事をどうしていくのか、送られる側が安心できるような内容を組み込みます。

挨拶例
「今後も○○さんの教え通り、お客さんの立場に

寄り添うような接客を心がけて、精一杯頑張ります」

④送られる側への激励を伝える

定年退職、寿退社、家族の転勤、転職など、理由は様々ですが、退職にしても転勤にしても、送られる側はこれから新しい生活へと踏み出すことになります。
 
次のステップへ進む相手に、今後の活躍をお祈りしましょう。

挨拶例
「これからは趣味の写真に精一杯打ち込んでください」

「心配りのできる○○さんの優しさで、次の職場でも

○○さんらしく頑張ってください」

より具体的な内容にすることで、送られる側のために作った挨拶であることが伝わります。
 
 
前向きな退職・転職理由であることもあれば、本人も不本意な理由であったり、中には会社に残る人間に負担がかかるような別れ方となる場合ももちろんあります。
 
 
例えば親の介護や家族の転勤などが理由で、本人の意思とは関係なく職を離れる人にも、選んだ道が間違いでなかったと思えるような前向きな言葉を掛けるようにしましょう。
 
 
どんなに惜しいと思っていても「残念」「こんなことになってしまって」といった、後悔をにじませるような言葉は送る言葉としてはふさわしくありません。
 
 
また、仕事を多量に残したまま会社を去ってしまうような人には文句の一つでもぶつけたい気持ちもあるのかもしれませんが、そこは目をつぶって挨拶をするのが大人のマナーだと思います。
 
 
お別れとなるとどうしても湿っぽい空気となってしまいますが、笑顔で送ることができるように明るい言葉を選んで挨拶すると好印象です。

送別会の乾杯の挨拶はどうすればよい?

乾杯の挨拶が終わるまで、出席者は飲み物や食べ物に手を付けることができないので、基本は手短に済ませるように心がけて下さい。
 
 
送別会を開くにあたったシチュエーション別に文例を紹介していますので、自分の状況にあったふさわしい挨拶を選んでみて下さい。

①異動の場合

「○○さん、ご栄転おめでとうございます。

新しい土地でも、お体にお気をつけてご活躍ください。

またどこかの支店でご一緒することになった時は、よろしくお願いします。

それでは○○さんのご健勝とご活躍をお祈りし、ここにお集まりの皆さんの

ご多幸と(会社名)のますますの発展を祈念いたしまして、乾杯!」

通常の異動については「ご栄転おめでとうございます」と伝えるのですが栄転とは言えない場合には「お疲れ様でした」とねぎらいの言葉を掛けるようにします。

②定年退職の場合

「○○さん、お世話になりました。

一言で○年と申しましても、いろいろなことがあったと思います。

○○さんの教えのおかげで、ここにいる一同、みな成長することができました。

ありがとうございました。

僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます。

○○さんのこれまでのご功労に敬意を表し、今後のご健勝と

ご発展をお祈りいたしまして、乾杯!」

ねぎらいの言葉は「お世話になりました」とするのがベターです。
 
「お疲れ様でした」「ご苦労様でした」は目下の人が目上の人に対して使った場合、失礼だと取られる場合があるので注意が必要です。

③寿退職の場合

「○○さん、お疲れさまでした。

私たちもさみしくなりますが、○○さんの幸せな門出ということで、

笑顔でお送りしたいと思っています。

それでは○○さんの末永いお幸せとご健勝を祈念いたしまして、乾杯!」

結婚や出産で職を離れる場合には、送られる側の幸せを祝福する内容にすると喜ばれます。

④中途退職の場合

「○○さん、大変お世話になりました。

新しい職場に行かれましても、お体にお気をつけてご活躍ください。

それでは○○さんのご健勝とご活躍をお祈りし、ここにお集まりの皆さんの

ご多幸と(会社名)のますますの発展を祈念いたしまして、乾杯!」

退職の理由が伏せられている場合には「どうかこれからもお体にお気をつけてご活躍ください」と無難な激励の言葉を伝えましょう。

まとめ

送別会はこれまでお世話になった方たちに感謝を伝えることのできる席です。
 
 
気持ちのこもった挨拶を自分の言葉で伝えることで、送る側も送られる側も気持ちよく別れることができます。
 
 
挨拶の流れに従って文章を組み立てるだけで、意外と簡単に挨拶をすることができるので、相手のことを考えながら素敵な挨拶を作って下さい。
 

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