恋愛関係が終わるのは、誰にとっても辛い経験だと思いますが、ダブル不倫をしている既婚者同士が別れた後というのは、普通の恋愛と違い様々な感情が入り混じって、より複雑な心理状態になってしまうものなんです。
特に別れた後の女性の心理については、別れを告げた場合と別れを告げられたときでは結構、違ってくるものなんです。
そこでダブル不倫で既婚者同士が別れた後の女性心理について、期間を通じてどのような変化があるのかをご紹介していきたいと思います。
既婚男性から別れを告げられた場合
女性は男性よりも立ち直りが早いとよく言われますが、別れる前は必至で別れを拒んでいたのにいざ別れてしまうと、気持ちを切り替えて前に進もうとする姿勢がでるものなのです。
別れてすぐのとき:晴れやかな気分に一時はなるが実は・・・
既婚者同士のダブル不倫の場合、女性は別れを告げられた直後は、意外にも開放感を感じることが多いようで、それまでの緊張や葛藤から解放され、「これでいいんだ」という安堵感に包まれるのですが、これは一時的な感情であることが多く、その裏には深い悲しみや寂しさが隠れていることも少なくありません。
別れた直後は「やっと自由になれた」「もう誰にも気を遣わなくていい」といった解放感を感じるわけなので周りの人から見ても、むしろ明るく元気になったように見えるかもしれません。
でも、それは表面的な反応であることが多く夜になって一人になった時や、ふとした瞬間に「もう会えない」という現実に気付いた時、急に寂しさや悲しみが押し寄せてくるのです。
この時期は、気持ちの波が大きいのが特徴なので明るく振る舞えるときもあれば、急に涙が出てきたり、胸が締め付けられるような感覚に襲われたりすることがあるのです。
別れて1ヶ月目のとき:家族との時間を楽しむ余裕が
一ヶ月ほど経つと、少しずつ心に余裕が生まれてきて、それまで気持ちが既婚男性に向いていた分、家族との時間により多くの愛情を注げるようになってきます。子どもたちの笑顔に癒されたり、夫との何気ない会話に温かさを感じたりする機会が増えてきます。
休日に家族で出かける時も、以前なら「あの人と会えない」と考えていたのが、「子どもたちと遊べる」「夫と過ごせる」という喜びを素直に感じられるようになってきます。
この時期は、自分を見つめ直す良い機会にもなりますし、なぜその既婚男性との関係に惹かれたのか、何を求めていたのか、これからの人生で大切にしたいものは何かなど、じっくりと考えることができるようになってきます。
そして、徐々に自分の日常を取り戻していく過程で、新しい楽しみを見つけることもあるのですが、忘れていた趣味を再開してみたり、新しい習い事を始めてみたりすることで、心が癒されていくようになっていきます。
別れて3ヶ月過ぎたころ:ふと寂しくなることがある
三ヶ月が経過しても、まだ完全に心が癒えているわけではありません。特に、家事で疲れた時や、心が弱くなっている時には、ふとした瞬間に寂しさが押し寄せてくるのですが、この頃になると、そういった感情とうまく付き合えるようになってきます。
疲れた時に「誰かに励ましてもらいたいな」と思うことがあっても、その気持ちをじっと受け止められるようになりますし、そんな時は家族の存在に改めて感謝の気持ちが湧いてきたりもします。
以前のように感情に振り回されることは少なくなり、「今は寂しいな」と自分の気持ちを客観的に見つめられるようになっていますので、そんな時は家族との時間を大切にしたり、友人と話をしたりすることで、自然と心が落ち着いていくのを感じられるはずです。
別れを切り出したのが既婚女性の場合
相手の既婚男性に別れを切りだしたのが、既婚女性だったときにはまた違った感情が女性にはあるようです。
別れてすぐの時期:がむしゃらに頑張るけど心は痛い
既婚者同士のダブル不倫で既婚女性から別れを決意して実行に移した直後は、不思議なことに女性の心理としては、相反する感情が渦巻いていることが多いのです。
一つは「これで良かったんだ」という安堵感で、もう一つは「本当にこれで良かったのかな」という後悔の気持ちなのです。
この時期は、自分の決断を正当化するために、普段以上に仕事や家事に没頭する傾向があり、考える時間を作らないようにする無意識の防衛反応とも言えると思います。
家族のために一生懸命頑張ろうとする気持ちが強くなり、外から見ると、むしろ活力に満ちているように見えるかもしれません。
普段は面倒に感じていた掃除も隅々まで行ったり、新しい料理にチャレンジしたり、職場では率先して仕事を引き受けたりするようになったりするのですが、これは現実から目を背けようとする気持ちの表れだったりするのです。
夜になって一人になった時、どうしても寂しさや切なさがこみ上げてきてしまい、涙が止まらなくなることもあったりするようですが、このような感情を素直に出せるということは、心の回復にとても大切な過程なのです。
就寝前や早朝など、静かな時間帯に感情が溢れ出してくることが多いですから、そんな時は無理に感情を抑え込まず、あえて感じることも大切です。
別れて1ヶ月~2ヶ月が過ぎたら:少しずつ前向きな気持ちに
一ヶ月ほど経過すると、徐々に心に余裕が出てきて、最初の頃のような辛さも薄れてきていると思います。この時期になると「自分の選択は間違っていなかった」と少しずつ確信が持てるようになってきていることだと思います。
子どもの学校行事に出かけた時、以前なら心ここにあらずという感じだったのが、子どもの表情の一つ一つにしっかりと目を向けられるようになり、旦那さんの話しも、以前よりちゃんと聞けるようになってきているはずです。
このような心理になっていたら、間違いなく自分の中で少しずつ整理がついてきている証拠とも言えると思います。
家族との時間に、より深い喜びを感じられるようになるのもこの頃で、旦那さんや子どもたちの笑顔に、改めて幸せを感じる瞬間が増えてきて、それまで気付かなかった日常の小さな幸せに目が向くようになり、心が少しずつ癒されていくのを感じられるはずです。
別れて3ヶ月以上経つ:時々、あの人のことを考えてしまう
3ヶ月以上が過ぎると、すっかり元の日常生活に戻っていますが、ふとした瞬間に相手の男性のことを思い出すこともあると思います。二人でよく行っていたお店の前を通りかかった時や、相手が好きだった音楽が流れてきた時などです。
季節の変わり目も、思い出が蘇りやすく「この前の春は、あの人と桜を見に行ったな」とか「去年の夏はあんなことがあったな」といった具合に、季節の風景と共に記憶が呼び覚まされることがあります。
この時期の思い出は、全く辛さというのはなくなっていて、どちらかというと、少し切ないけど良い想いでに変わっていっていると思います。
買い物に出かけた時に相手の好きだった食べ物を見かけても、「そういえば、あの人これ好きだったな」と思い出す程度で、もう胸が締め付けられるような感覚はなくなっているはずです。
別れてから半年後:思い出として心に残るように
半年という時間が経過しますと、既婚者同士なのにダブル不倫をしていたことも人生の一つの経験として、より客観的に捉えられるようになってきます。良かったことも、辛かったことも、全てが自分を成長させてくれた大切な経験として受け止められるようになります。
その経験を通じて学んだことや気付いたことを、現在の家族との関係に活かせるようになっているはずで、コミュニケーションの大切さや、お互いを思いやる心の重要性などです。
具体的には、夫婦間での会話が増えたり、お互いの気持ちを確認し合うようになったり、家族との時間をより大切にするようになったりします。これは、過去の経験から学んだことを、前向きな形で活かしているということでもあるのです。
不倫をやめたきっかけ、どんなタイミング?
ダブル不倫の関係を終わらせるきっかけは人それぞれだと思いますが、多くの女性が共通して経験するきっかけやタイミングがあるようですのでその代表的な転機について詳しくお伝えしていきます。
胸がキュンとしなくなった日
相手の男性からのメッセージに以前ほど心が躍らなくなったり、待ち合わせ場所に向かう足取りが重くなったりと、そんな些細な変化に気付いたとき、たいがいの女性は「これって、もう終わりなのかな」と考え始めるようです。
あんなに好きだったトキメク気持ちが、薄れていくのも恋というものですから、自分の気持ちに気付くときが不倫関係を清算するきっかけのようです。
相手との関係が日常化してきたとき
ドラマチックな恋愛から、何となく会うことが習慣になってしまったら、、女性というのは立ち止まって考えるようです。ダブル不倫で既婚者同士で最初は刺激的だった関係も、時間とともに色あせていくものです。
その日常化こそが、実は別れを合図するきっかけでもあるのです。なぜなら、それは非現実だからこそ燃え上がるような気持ちになって一線を越えてしまっていますので、既婚男性と会うことが日常的な感じになったらそういう気持ちもなくなっていくからなのです。
そして、そういう日常的になった不倫関係の中で気付くのです。限られた時間の中で、本当に大切にすべきものは何なのかということに。
不倫を卒業して手に入れた6つの自由
不倫関係を終えた後の女性心理は、意外にも前向きなものが多く辛い期間を経て、新しい幸せを見つけています。具体的にどんな変化があったのかは、次のようなものなのです。
家族との大切な時間が戻ってきた!
隠し続けることにエネルギーを使う必要がなくなると、自然と家族との時間が増えていくので子どもの笑顔や、何気ない夫婦の会話が当たり前すぎて気付かなかった日常の幸せが、新鮮に感じられるようになってきます。
休日に家族で過ごす時間は、かけがえのないもので、以前は後ろめたさを感じながら過ごしていた時間が、心から楽しめるようになっていくのです。
後ろめたい気持ちから解放された
ダブル不倫で既婚者同士だったわけですから罪悪感から解放されることで、心が軽くなります。眠れない夜や、食欲不振に悩まされることも少なくなっていき、精神的な安定は、肌つやが良くなったり、体調が改善されたりという形で、身体にも表れてくるようです。
バレるかもの不安から開放
常に誰かに見られているのではないか、という不倫関係がバレたら怖いという緊張感から解放されることは、想像以上に安心感を得るものです。スーパーでの買い物や、駅での待ち合わせなど日常の一つ一つが、リラックスして過ごせるようになっていくのです。
既婚男性のことを考えなくていい気楽さ
既婚男性の予定に合わせる必要がなくなり、自分の時間を自由に使えるようになるので趣味の時間が増えたり、友人との付き合いが深まったりなど、自分らしい生活を取り戻せることで、今まで気づいていなかった本当の幸せを感じられるようになるのです。
お財布の中身にゆとりがでてきた
会う度のホテル代、食事代、プレゼント代など不倫にかかる出費は、想像以上に大きいものです。その金銭的な負担からなくなることで、家計にゆとりが生まれますから、そのお金を家族との思い出作りや自己投資に使えるようになるのは、大きな変化です。
前向きな気持ちで毎日を過ごせ、将来への不安や後ろめたさから解放されることで、自然と前を向いて歩めるようになります。
心の整理、どうすればいい?
心の整理には時間がかかりますが、ただ時間が過ぎるのを待つだけでなく、積極的に自分の心と向き合うことで、より健全な形で前に進むことができます。
まず大切なのは、自分の気持ちを否定しないことで、悲しくなったり寂しくなったりするのは、とても自然なことなので、そういった感情をしっかりと受け止め、時には泣くことも大切です。感情を抑え込むことは、かえって心の回復を遅らせてしまうので無理をしないことなんです。
寂しい気持ちになった時に「もう忘れなきゃいけないのに」と自分を責めるのではなく、「今は寂しいんだね」と優しく受け止めてあげることで、より自然な形で感情が整理されていきます。
それと同時に、自分の好きなことに時間を使うのも良い方法で、趣味に没頭することで、心が癒されていくことがあります。新しい習い事を始めてみるのも良いかもしれません。新しいことにチャレンジすることで、自分の可能性を広げることもできるわけです。
家族との時間を大切にすることも、とても重要で、子どもたちと公園で遊んだり、夫婦で映画を見たり、家族で外食したりと、そういった何気ない日常の中に、きっと心を癒してくれるものがたくさんあるはずです。
もう一度復縁したいと想ったときには?
別れたのに、時間が経って「もう一度やり直したい」という気持ちが芽生えることもありますが、既婚者同士のダブル不倫に戻ることなんて、ひとつもいいことはないのです。
別れたのにまた気持ちが揺れ動くのは自然なことですが、前に進むことをぜひおすすめいたしますので、次の考え方を参考にしてみてください。
なぜ別れを決めたのか?その理由を思い出してください。
ダブル不倫は周りの大切な人たちを深く傷つけてしまい、その痛みや後悔の気持ちを忘れないことが大切です。
毎日の生活を充実させることに集中してみませんか?
- 趣味の時間を増やす
- 友達とたくさん会う
- 仕事に打ち込む
- 新しいことにチャレンジする
- 運動を始める
常に予定を入れておくことで、かなり気持ちがまぎれていくものです。
スマホの写真や連絡先は思い切って消すようにしてください。
相手の既婚男性のSNSのブロックしたほうがよく、相手の状況がわかると、どうしても気になってしまうからなのです。
自分を責め続けるのはやめるのが賢明で、過ちを認めて反省することは大切ですが、いつまでも自分を追い詰めても何も解決しません。
これからの人生で、誠実な生き方ができるように、この経験を大切な学びにしていってください。
時間はかかるかもしれませんが、きっと前を向いて歩いていけるはずです。
心の傷が癒えるまでの道のりは、人それぞれですから焦る必要はありません。一歩一歩、自分のペースで前に進んでいけばいいのです。そして、その過程で得た経験や気付きは、必ず将来の自分を支える力になってくれるはずです。
まとめ:これからの人生を前向きに生きるために
ダブル不倫関係が終わった後の既婚女性の心理は、別れを切り出した側と告げられた側で大きく異なります。
切り出された側は深い喪失感と自尊心の低下に苦しみ、相手への未練や怒り、後悔の念に襲われやすいです。一方で、自ら別れを選択した側は、決断への迷いや寂しさを感じながらも、次第に解放感や自己肯定感を取り戻していきます。
いずれの場合も、家庭生活への罪悪感や自責の念は共通して存在し、時間をかけて心の整理をする必要があります。この経験を糧に、夫婦関係の再構築や自身の価値観の見直しに向き合うことが大切です。