突然の耳鳴りや音が聞こえにくくなるなど、ある日突然襲ってくる耳の疾患である突発性難聴は、多くの芸能人・有名人の方が発症されているので病名くらいはご存知の方も多いと思います。
芸能人の方で突発性難聴を発症されたことを公表されている方ですと、KinKi Kidsの堂本剛さん・浜崎あゆみさん・サカナクションの山口一郎さん・スガシカオさん・ハウンドドッグの大友康平さんや芸人の千原ジュニアさん、野球界では、桑田真澄さんなどがいらっしゃいます。
突発性難聴を芸能ニュースなどで聞くことが多いので、特殊なお仕事の方が発症するように思われている方もいらっしゃいますが、決してそんなこともなく年間推定患者数は2014年の調査では、40,000人ほどに達している身近な病気なのです。
ストレスが原因で発症するのではないか?と考えられている突発性難聴は、ある日突然襲ってきますので、前もってある程度の知識を身につけておくことが大切だと思います。
そこで突発性難聴についての症状や原因、治療法についてご紹介していきたいと思いますので参考にして下さい。
目次
突発性難聴とは
突発性難聴という病気は急性の感音性難聴のことであり、特に何の前触れもなく突然耳が聞こえにくくなる症状になります。
朝起きたら不快な耳鳴りがしたり、また耳が聞こえにくくなっていたりなど突然に発症する耳の病気の一つになります。
突発的に誰でも起こること、またなかなか完治しにくいことから、現在は厚生労働省から難病指定を受けています。
特に原因となるような覚えはないのに突然耳が聞こえにくくなったりする症状が出た時は早急にクリニックにかかるようにしてください。
そのままにしておくと難聴の度合がさらに進行していくことも考えられますので、アナタや家族が突発性難聴にかかっていないか、常に意識しておくことも大切です。
突発性難聴の原因はストレス?
突発性難聴は突然襲ってきますのでその原因究明が急がれているのですが、どうして聞こえにくい症状が現れるのか明確な原因は不明なのです。
私たちの耳が聞こえる状態というのは外界からの音を鼓膜が察し、音の振動を耳内部に存在する組織を介して電気信号に変換し、神経に伝えることで最終的に脳が音が判断して感知するようになっています。
突発性難聴になると、耳内部の組織や神経のどこかの部分に不具合が生じて突然聞こえなくなることで発症してしまうのですが、組織や神経のどの部分に異常が生じているのか、その原因ははっきりとは分かっていません。
但し、有力な説も2つほどあり、その2つというのが内耳循環障害によるものではないか?という説とウイルス感染によるものではないか?という説になります。
内耳循環障害ではないかという説の根拠として考えられているのが、内耳血管の塞栓や痙攣などが起こり内耳に機能不全などがみられたり、抗凝固剤などの循環を良くする薬剤が治療に使われ有効というケースが多いことなどが挙げられています。
ウイルス感染ではないかという説の根拠として考えられているのが、突発性難聴を発症した患者に風邪を引いていた方が多かったり、はしかやおたふくなどのウイルス疾患の患者がみられるケースがあることなどが挙げられています。
また、最近はストレスが原因のひとつになっているのではないか?という説もあり、その根拠となっているのが、突発性難聴の患者の方で肉体疲労や精神的ストレスを抱えいる時期に発症したという人が多くいることがわかってきたからばぼです。
様々な原因が考えられていますが、どれもまだ不確かですので、突発性難聴の治療方法の確立は困難な状態になっています。
突発性難聴の症状
難聴と聞くと年配の方に多い疾患だと思われがちですが、年配の方以外でも若年層にも多く見られる病気になってきています。
一般的には、女性で40代~50代の方が発症する方が多いのですが、近年では10代~20代の若い方も発症して男性の患者の方も増えてきている傾向にあります。
突発性難聴の症状として特徴的なものが、ある日突然に耳が聞こえなくなる状況に陥るのですがその多くは方耳だけの症状で発症するところにあります。
ただし、両耳が聞こえなくなることも稀にありますから必ずしも方耳だけの症状というわけでもないのです。
その他の症状としては、吐き気や嘔吐なども起こることがあり耳鳴りやめまいの原因の一つにも挙げられる疾患なのです!
難聴になりまったく耳が聞こえなくなった場合は、不安になって病院にかかる方は多くいますが、少し聞こえにくい程度の症状であれば疲れだろうと思い、そのまま放置してしまう人も少なくありません。
しかし、安易に自分で判断してしまうと取り返しがつかない事態が生じることもありますので、少しでもおかしいと気づいたら早めに専門のクリニックで診てもらうようにして下さい。
突発性難聴の症状の前兆とは
突発性難聴は、ある日突然症状が襲ってくる病気ですが発症するまでに何らかの前兆があらわれる場合があります。
以下の症状が出た場合は、突発性難聴を発症する可能性があるので注意してください。
- 耳が詰まっているような感覚がある
- 聞こえ方がおかしい
- 耳鳴りがする
- 今までの平均感覚と違う
- 過度なストレスを感じている
- 耳に水が入ったような感覚がある
突発性難聴を治すためには早期治療が最も有効になりますから、音の聞こえ方や耳の感覚が以前と違うことがあれば、48時間以内に耳鼻科で受診するようにして下さい。
遅くとも2週間以内に受診することが、適切な治療を行うための重要なポイントになるのですが、突発性難聴が完治する完治率は、約30%だといわれております。
もし早期治療を進めることができれば完治する確率もあがりますが発症してから1週間以上経過してしまうと、どんなに適切な治療を行っても完治できないこともありますし、放置することで日常生活に支障が出てしまう程度まで症状が進んでしまうかもしれません。
電話の着信音や電化製品の電子音、玄関のチャイムなども気づくことができなくなってしまったら不便さを感じる状況が増えてしまいます。
背後から自動車やバイクなどが迫ってきた時も反応できなくなりますし、周囲とのコミュニケーションも取りにくくなってしまうので生活するうえでかなり大変な思いをしてしまいます。
難聴になると抑うつ傾向になりやすいとも言われているため、少しでも異変を感じたら専門の病院に行くようにしてください。
突発性難聴の再発について
突発性難聴という病気は、ある時突然耳が聞こえにくくなるという性質を持っていますので分かりやすいのですが、一度難聴を感知するとその後は再発しないという性質も合わせ持っていると考えられています。
ただし、明確に再発しない病気なのかという説明についてはまだまだ説明が足りない部分も多いのです。
患者さんの中には、一度難聴の治療を行った後でも耳が聞こえづらい症状を訴える人もいますが、多くの場合低音障害型感音難聴などの診断を受ける人が多いのです。
突発性難聴の治療法
突発性難聴になった場合、その症状に合った治療を行う必要がありますが、多くの場合はステロイド剤投与で良くすることが多いです。
突発性難聴の治療については飲み薬が主になっていますが、その中でも多い治療法として挙げられているのがステロイド剤投与になっています。
突発性難聴にかかった患者さんにステロイドを投与することで、聞こえづらい症状を解消できるのがパルス療法であり、多くのクリニックで行われています。
ステロイドは、副作用も多いと抵抗感を持つ人も少なくありませんが、突発性難聴を治すには、最も有効な治療法になっています。
突発性難聴を防ぐ予防策
質の良い睡眠
ストレスが突発性難聴の要因のひとつになっていますので、日頃からストレスフリーの生活をすることが予防策になってきます。
睡眠とストレスには密接な結び付きがあり、実際ストレスを感じている人は不眠症に陥る可能性が高く、現在日本人の4人に1人は睡眠に関する悩みを持っていると言われています。
ですから、睡眠の質を高め心身を十分休ませることはストレスを溜めこまないために重要なことなのです。
不規則な生活は、体のリズムが乱れ睡眠の質を下げ免疫力も低下しストレスの原因になりますから質の良い睡眠をとることを意識して下さい。
バランスの良い食生活
食生活は睡眠と同じくらい突発性難聴を防ぐために重要なことです!
食事をする時間帯や栄養バランスはストレスにも影響しますし、イライラや不安に効く食事内容に目を向けてみるのもいいかもしれません。
適度な運動をする
現代はデスクワークが多い時代であるため、頭はフル回転しても体は疲れていないといったアンバランスな体の状態になりがちで、自分では気づかないうちに健康状態が悪化することもあるわけなのです。
体の調子が悪く肉体的にバランスが取れていないと、睡眠や精神面にも悪影響を及してしまいますから、適度な運動をすることで心身ともに健康状態を良好に維持することが大切になってきます。
「運動が苦手」「運動する暇がない」という方もいるかもしれませんが、誰でもできるウォーキングやジョギングなど軽い運動を習慣づけるだけでも十分効果がありますから突発性難聴を予防するという意味からも実践するとよいと思います。
ストレス解消にもなるので、適度に運動することを、ぜひ日常生活の中に取り入れてみてください。
突発性難聴に補聴器は使える?
感音性難聴の一種である突発性難聴は、中等レベルくらいの難聴であれば補聴器によって聞こえの改善が見込めます。
重度になってしまうと、通常の補聴器では効果を得られませんが「クロス補聴器」を使うと聞こえにくい耳の周辺音を拾い聞こえる方の耳に音を伝えることができます。
突発性難聴は幸い片方の耳が聞こえにくくなる病気なので、反対の耳の聴力がの残っていることでクロス補聴器を有効に活用することができるのです。
音の方向がわかりにくいというデメリットもあるのですが、聞こえない耳の状況や話を把握しやすくなるので「聞こえ」の改善には非常に効果的と言えるのです。
このクロス補聴器は、通常の補聴器を使っても効果がない場合に用いられ、難聴の程度が軽ければ通常の補聴器でも改善は見込めるのです。
まとめ
ある日突然襲ってきくる突発性難聴は、生活していくうえでとても大事な音が急に聞こえなくなるという状態になりますから、発症するとかなりショックな病気だと思います。
明確に原因が解明されているわけではありませんから、予防策になりうる良質な睡眠・規則正しい生活を日頃から行うことが大切になってきます。
私たちの体に起こる様々な、病気や症状についての原因をご紹介!
夏の肌トラブルの原因は?未然に防ぐ方法は汗と乾燥がキーワード!
手のしびれの原因や症状を確認!気になるしびれは一体どこから?
足のしびれは原因の特定と症状の確認が大切!重大な病気のサインかも?
女性のぽっこりお腹の原因とは?効果のあるエクササイズで解消してへこます方法
鼻ニキビの原因とは?予防方法・対処方法を知ってツルツルお鼻へ!
低体温を改善をする為の原因を知りましょう!低体温になってしまう理由とは?
頭が痛い時の対処方法は頭痛の原因や種類によって違うってご存知ですか?
腰痛の原因は一つじゃないんです!生活習慣を見直して腰痛を改善しましょう!
腰痛からくる足のしびれの原因と症状とは?可能性のある4つの病気について
鼻水が止まらない原因と対処法について!透明でサラサラな鼻水は風邪の引き始め?
指の皮がむける原因とは?4つの原因と3つの病気の可能性について
基礎体温が高い人で生理がこないのは妊娠?病気?その原因をご紹介!