骨粗鬆症になりますと、体を動かすことができなくなるなど、日常生活にかなりの支障をきたすことになったりします。
高齢の方に多い症状ですが、若い方でも骨粗鬆症になることもありますから注意は必要なんです!
ツラい日常生活を送ることのないように、骨粗鬆症の予防や骨密度をあげるのに効果的なエストロゲンについて知っておくことが大事ですのでご紹介したいと思います。
骨粗鬆症とは?
骨は毎日、古くなった骨を破壊し、新しい骨を作るという循環を繰り返しているんです。
このとき、古くなった骨が破壊される量が、新しい骨を作る量より多くなると、健康な骨に比べて、骨の内部がスカスカになり、骨がもろくなってしまいます。
この状態が骨粗鬆症なんです!
イメージとしては、葉っぱが、葉脈の標本になったのと同じようなもので、骨の内部がスカスカになった状態になると、骨がもろくなって、骨折や転倒しやすくなるんです。
そして、症状がひどくなると、介護も必要な場合も出てきます。
そうなると大変ですよね・・・
骨粗鬆症にならないようにするには、骨密度が低下しないようにすること、骨の質が劣化しないようにすることが大切で、それが骨粗鬆症の予防につながるんですね。
骨粗しょう症については、詳しくこちらでお伝えしております。
骨粗鬆症の予防はいつから?
骨粗鬆症になる人は中高年に多いんですが、実は10代からの対策が必要なんです!
それは、骨密度は10代後半にピークを迎えると言われているからなのです。
このときに、食習慣が乱れていたり、運動をしなかったりすると、将来、骨粗鬆症に加え、数々の生活習慣病になる可能性がとても高くなってきます。
しかし中高年になってから骨粗鬆症の予防を始めることになっても決して遅くはありません。
まずは、生活習慣を改善しバランスの取れた食事をとって、運動をしたりタバコやアルコールも控え、健康的な毎日をおくっていくことが骨粗鬆症の予防になるのですね。
骨密度を上げるのに効果的なエストロゲンとは?
女性ホルモンの一部に含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、骨からカルシウムが溶けていくのを抑えて、骨へのカルシウムの吸収率を高め、骨密度を上げるものなんです。
このエストロゲンの分泌が減ると、骨へのカルシウムの吸収率が下がってしまい、良質の骨をキープできなくなってしまいます。
女性は閉経後に、女性ホルモンが急に低下していきますから、そうするとエストロゲンも減るので、骨密度も減っていってしまい、骨粗鬆症にかかってしまうことがあるんです。
また、骨粗鬆症に起因する骨折になったり、軟骨が磨り減ってしまって、関節の痛みなども出てきます。
同時に、更年期障害にかかることもあり、体がほてったり、イライラしたり、下を向いただけで鬱にかかってるのではないかということを感じたりしてしまいます。
閉経後に体内の機能が低下するのは、昔は平均寿命が短く、閉経後に寿命を終えることが多かったことによるとも言われています。
しかしながら、現代では、女性の寿命は延びており、閉経後もおおよそ30年ほど生きて、人生を全うします。
そうすると、現代では、エストロゲンが減少する閉経後に生じる骨粗鬆症はじめ、更年期障害に悩む女性が多いんです。
また、閉経後の女性だけでなく、体内の女性ホルモンが少なかったり、生理不順や無月経の女性が発症することもあり、これは若い女性から中高年の女性、全年代の人が対象となります。
なぜ、これらの年代の人たちが発症するのかというと、仕事や対人関係のストレスや、過多のダイエットが原因で、女性ホルモンや生殖機能が低下すること卵巣機能が低下することによると言われています。
では、骨粗鬆症と診断された場合、どうすればいいんでしょうか?
①医師の診断のもと薬を処方してもらう
エストロゲン補給のため、女性ホルモン製剤(エストロゲンを含む)や骨密度を増やす薬を医師に処方してもらい、服用する。
また、医師の判断によって、ほかの薬を処方されることもあります。
ただし、この薬には、性器出血や乳房痛、乳がん、子宮内膜ガン、その他のガンを発症するなど、副作用がある場合があるので注意が必要です。
②骨密度改善する食べものでの補給
骨密度が低下したときに補完する食べ物(カルシウム、ビタミンDなどを多く含む食品)を摂取する。
このエストロゲン、女性だけでなく、わずかですが、男性の体内にもあって、もちろん、男性の骨にもエストロゲンが含まれていて、男性の骨も守っているんです。
まとめ
骨粗鬆症は、残念ながら目で確かめることができないばかりか自覚症状もないですから、気づくと骨折ということにならないように、普段、気をつけることは・・・
病院で、骨密度測定やレントゲンなどの検査を定期的に受ける。
- 病院で、骨密度測定やレントゲンなどの検査を定期的に受ける
- カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、たんぱく質、ミネラルなどを摂取する
- 嗜好品のたばこ、アルコールを減らす
- ウォーキングやジョギングなどの運動をする
- 体重を標準体重に保ち、やせすぎない
- 日光を浴びて散歩をする
- つまづき転倒防止のため、家の中を片付ける
など、老若男女問わず、普段からの心がけ行動が必要なんです。
現代は高齢化社会ですから、骨粗鬆症の患者数も増えていくことが見込まれます。
そんななかでも、健康な一生をおくるために日頃からの健康管理については、充分に気をつける必要があります。
骨粗鬆症を防ぐような生活に改善されてみて下さい