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自彊術最近ひそかに、女性や高齢者の間でブームになっている自彊術(じきょうじゅつ)とは、健康な身体をつくる治病を目的とした運動療法インナーマッスルを簡単に鍛えることができるところがその人気になっているのです。
 
 
その基本になっているのがストレッチなのですが31種類の動作で動かす部分の極限まで可動させる健康体操になっているのです。

大正時代に考案されてから今日に続く自彊術ですが、太りにくい身体づくりができるということが話題でダイエットにも期待がもてるということから女性の支持を得ているのです。
 
 
今回は、健康体操とされる自彊術のやり方動画や効果についてご紹介していきたいと思います。

自彊術とは?

自彊術の発案者である中井房五郎は、難病から人々を救いたいという思いから自彊術を考案したとされていて、その基礎になっているのが古代中国が発祥の按蹻導引術(アンキョウドウインジュツ)なんです。
 
 
ちなみに按蹻導引術とは、現在でいうところの按摩(あんま)になるのですが、指圧やカイロプラクティス、整体などの要素を含んだ手技療法といったほうがいいでしょうね。
 
 
この按蹻導引術を中井房五郎が満州で手技療法師として治療に従事していた際に学び、そこから自らで新たな治療術として確立した後に帰国し日本で始めての健康体操として自彊術がうまれたわけなのです!
 
 
自彊術が日本で広まるにあたりもう一人の功労者が十文字大元なる人物で、自彊術という命名を行い更には私財を投じることで道場まで開設し自彊術をピーク時で300万人の実施人口までもっていったのです。
 

中井房五郎と十文字大元の関係とは?
十文字大元は、日本で始めてとなるガスメーターを開発を行った会社を経営する実業家であったのですが長年患っていた神経痛を中井房五郎により治癒して頂いたことが縁で自彊術を広めることに携わるようになったのです。
 
十文字大元は、日本全国に自彊術を普及させるために講演活動まで積極的に行った背景には、医者から見離された自らの神経痛を中井房五郎が治したことへの感謝の念もあったと思いますが、伝授された31動作からなる健康体操を人々に伝えることで多くの人の健康に貢献したいと願っていたからなのです。

 
日本初めての健康体操として広がった自彊術なのですが、十文字大元の死後、後継できる指導者に恵まれなかったこととデンマークから伝わったラジオ体操の影響によって残念ながら衰退の道をたどっていったのです。
 
 
その後、自彊術が再び健康体操として陽の目をみることになったのが医学博士の近藤芳朗とその妻であった幸世夫人の功績によるものなのです。
 
 
幸世夫人は、身体が弱かったことから自彊術を習い始めるのですがそれを医学的解明したのが近藤芳朗だったわけなのです。
 
 
現在は、公益社団法人 自彊術普及会として全国に4600箇所に教室をもち賛助会員数56000人にまでに普及しているのです。

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自彊術のやり方説明

自彊術が簡単にできる理由としては
 
①畳一畳分のスペースで実施できる
 
②器具が全く必要がない
 
③31動作が1回15分ほどで実践できる

 
という点になります
 
 
特徴的なのが独特の号令がそれぞれの動作にあり(ただし第1動・第2動・第4動は号令はありません)礼の心を重んじているところです。
 
 
反動を利用している動きになっていて見た目ほどエネルギーを消費しないところが女性やご高齢の方でも簡単にできる理由になっています。
 
 
自彊術は、ストレッチのような動きや、ヨガのような動きまで31の動作がありますからその動きをご紹介したいと思います。

第1動  下腹を抱え肩を上げ下げ    20回
 
第2動  肋骨を抱え肩を上げ下げ    20回
 
第3動  手を組み胸郭を開く      20回
 
第4動  肩を上下に          20回
 
第5動  胸郭を広げ肩を回す      20回x2
 
第6動  頭を左右に傾ける       12回
 
第7動  頭を前後に倒す        12回
 
第8動  頭を左右に回す        12回
 
第9動  首筋を手刀でたたく       6回x3箇所x2
 
第10動 盆の窪を手刀でたたく      6回x2
 
第11動 額のツボをたたく        6回x2
 
第12動 目の周りを押さえる       2回
 
第13動 両足を伸ばし前屈       20回
 
第14動 腹筋を締めて腕立て伏せ    10回
 
第15動 脊柱を矯正          20回
 
第16動 真っ直ぐに立ち両腕を振る   40回
 
第17動 片腕ずつ前後に回す      10回x2 右左の腕
 
第18動 両腕を一緒に回す       10回x2
 
第19動 腰を捻り背中をたたく     20回x2
 
第20動 両腕で背中の上下をたたく   20回x2
 
第21動 両足の爪先をつかみ屈伸    10回
 
第22動 腰を捻り上体を反らす      6回x2
 
第23動 上体を左右に曲げる      20回
 
第24動 スクワットをしてすぐに立つ  20回
 
第25動 中腰にしゃがみ両手を突き出す 20回
 
第26動 両足を左右に開く        2回
 
第27動 腰をグッと落とす       20回
 
第28動 両腕を振り身体を捻る     20回
 
第29動 両膝で床を打つ        20回
 
第30動 両足を揃えてでんぐり返し   10回
 
第31動 爪先立ち踵打ち        10回

 
参考URL:http://qta.chicappa.jp/b9700-jikyojyutu-3.htm

 
 
この第1動から第31動までを順番に行うことがポイントで一つの動作は次の動作への準備運動も兼ねているのです!

自彊術の効果

第31動作で構成される自彊術は、中井房五郎が難病を治すために考案された健康体操ですから様々な症状に効果的に効くようになっています。
 

全身的な症状
高血圧、動脈硬化症、糖尿病、慢性関節リューマチ、自律神経失調症、更年期障害症、肥りすぎ、アレルギー体質、皮膚科の難病。
 
頭や顔の症状
頭痛、不眠、ノイローゼ、白内障、慢性鼻炎、中耳炎、口内炎、歯槽膿漏。
 
首、肩、手の症状
頸肩腕症候群、むち打ち後遺症、肩こり、手の麻痺、四十肩、五十腕、腱鞘炎、筋肉痛。
 
背中や胸の症状
変形性背椎症、背柱彎曲症、喘息、心臓動悸、肺気腫。
 
腹の症状
慢性胃腸炎、胃潰瘍、便秘、痔、慢性肝炎、慢性腎炎、婦人科疾患。
 
腰、足の症状
腰痛、椎間板ヘルニヤ、坐骨神経痛、変形性ひざ関節症、足麻痺。
 
その他
美容体操。運動不足。スポーツの前後運動。疲労回復運動。競技前のプレッシャーの払拭。

 
自彊術普及協会HPより引用:http://www.jikyou.com/about/benefit.html#benefit_title_paper

まとめ

大正時代に考案され一時は、衰退をたどった自彊術ですが様々な症状に本当に効果があるからこそ復活し現在、5万人以上の実施人口にまで至っているのです。
 
 
女性の皆さんが気になるダイエット運動としての効果も十分期待できる健康体操になっているのですね!

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