健康管理のために胃カメラの検査を受けることを決めても初めてのときというのは、事前に説明されていても不安になるものです!
特に胃カメラ前日はどうやって過ごしたらいいのかよく分からなくて悩んでしまうものですよね・・・
胃カメラが初めての場合、前日の事前準備が悪かったら、検査できなくなるのでは?なんていう疑問もわいてきたりします。
食事は何時までに済ませどんなメニューがいいのだろう?飲酒やタバコはいいのだろうか?という疑問をもつ方がとても多いですから胃カメラ前日に注意しておくべきことをご紹介したいと思います。
胃カメラ検査の目的とは?
胃カメラということで胃だけを検査するものと思っている方も多いのですが、実は、胃だけを診る検査ではありません。
胃カメラは正式には上部消化管内視鏡といい、実施する目的としては胃はもちろんのこと食道や十二指腸に腫瘍などがないか出血や炎症がないかを発見するための検査になります。
腫瘍などは、早期発見することで適切な治療をすることができますから特に成人男性にとっては胃カメラ検査については受診したほうがいいわけなのです。
胃カメラは次のような部位について検査をします
咽頭ガンや、ポリープの発見にもつながり、声をよく使う仕事の方であれば、声帯の状態など診てもらうことができるのです。
②食道
食道ガンや、食道炎、逆流性食道炎などを検査してみつけることができます。
朝起きたときにちょっと胸がムカムカしたり、ゲップがよく出るような方は詳しく診てもらっておいたほうがいいのが食道になります。
③胃
胃ガンはもちろん、急性胃炎、胃潰瘍、強烈な胃痛を発症させるアニサキスという寄生虫をみつけることもできるので、しっかりくまなく丁寧に診てもらう必要があるのが胃になります。
④十二指腸
ストレスが原因で潰瘍ができるのは、胃よりも十二指腸のほうが多いといわれていて、十二指腸潰瘍などが発見されることもあるので、しっかりと検査してもらってください。
胃カメラの検査方法
胃カメラの検査では、細いロープのようなものにカメラが先端に付いていて、直径が7ミリから10ミリぐらいで、大人の小指よりも細いものを使用します。
凄く太いものを喉に通すイメージがあるかと思いますが、最近は医療機器の進歩もあり、かなり細くてしっかりと撮影できるような機材が次々と開発されています。
最近は、苦しくならないように口からではなく、鼻から胃カメラを挿入して検査する方法もあり、鼻から挿入したほうがそんなに吐き気が出なくて快適に検査を受けることもできたりします。
鼻から挿入する方法のメリットとしては、麻酔薬を少量しか使用しないので体の負担が少ないという点と痛みを感じることが少なくてすむという点になります。
ただ、鼻の穴が極端に小さい方や、鼻の外科的手術をしたことがある方、また、美容整形手術をしたことがある方は、鼻からの胃カメラは受けることができまません。
鼻から挿入するほうが、比較的に楽ではあるのですが口から挿入するほうがカメラが大きいので異常を発見する確立が高く、細胞についても採取可能ですから胃カメラで悪いところを徹底的に発見したい場合は、口から挿入する方法を選択したほうがいいのです。
胃カメラ前日での食事は何時まで?
事前にもらう胃カメラ検査の注意事項では、ほとんどの病院では前日の夜20時もしくは21時までに食事を済ませそれ以降は検査終了まで食事は何もとらないようにという内容になっています。
口頭で説明されるときに夕方以降、食事をしないようにという病院もあったりしますがさすがに夕方から翌日までの絶食となると辛くて挫折してしまいますよね・・・
胃カメラ前日の食事は本当は何時までに済ませればいいのでしょうか?
翌日の検査時間にもよるのですがおおよその目安としては、次のようになります
- 就寝の2時間前までに食事を済ませておく
- 検査の12時間前までに食事を済ませておく
胃カメラの事前説明のパンフレットに記載されている夜20時もしくは21時以降食事をしないというのは、早い方ですと検査がだいたい朝9時以降から開始されるので逆算して案内されているからなのです。
胃カメラ前日の食事メニューについて
胃カメラ前日の食事メニューですが、時間前なら何を食べてもいいということはなく、検査に引っかからないような食事のメニューが望ましいのです。
脂身のある肉や揚げ物などの脂っこい食事はできるだけさけて軽めのメニューを前日には食べるのがベストです!
食材としては、魚・野菜・海草・うどん・豆腐・豆類などのヘルシーなものがおすすめになります。
メニューとしては・・・
- 夏場なら海藻サラダや冷やしうどん
- 冬場なら野菜たっぷり豆乳鍋
のメニューが胃カメラ前日には良いと思います。
肉を入れるとしても鶏肉などの脂肪分の少ないものを入れて食べるようにして下さい。
あと前日の食事で注意しておくことが、腹八分にとどめておいて満腹になるまで食べ過ぎないということです!
翌日の胃カメラ検査で、消化していない食べ物が胃に残ってしまうと検査ができなくなりますから注意して下さい。
飲み物の制限もある?
胃カメラ前日の飲み物については、夜の24時以降からは味のついた飲料については飲むことを禁止されています。
コーヒー・紅茶はもちろんのこと、牛乳やジュースについても翌日の検査に影響してしまいますから24時以降は飲んではいけないのです。
胃に残留物が残るような食べ物や飲み物については、胃カメラ前日は控えなけらばならないのですね。
ただし胃カメラ当日の検査2時間前までは、お水と薄いお茶を飲むくらいなら問題なく検査を受けることはできるのです。
胃カメラ前日の飲酒は?
お酒好きの方が結構、気にされるのがお酒も飲んではいけないのか?ということなのですがもちろん飲酒も胃カメラ前日にはいけません。
食べ物や飲み物同様に、翌日の胃カメラ検査で胃の残留物の原因になりますから必ず我慢して飲酒をしないように心がけて下さい。
翌日の胃カメラ検査では、麻酔を使うことや鎮痛剤を使うことになりますから、胃に刺激を与えてしまうアルコールについては、麻酔や鎮痛剤の影響によって胃にダメージをおよぼすことにもなりかねませんから、絶対に飲酒をしてはいけないのです。
検査が終了してもその日は飲酒しなことを医師から伝えられますから、前日当日と2日間はアルコールを飲まないように禁酒することになります。
胃カメラ前日のタバコは?
タバコくらいは、いいだろうと思っている方が本当に多いのですがタバコについても前日の食事制限時間以降に吸ってはいけないのです。
なぜ?
タバコの成分はニコチンですからこのニコチンが唾液に溶けて胃に流れることによって胃の粘膜を覆ってしまい胃カメラ検査ができなくなってしまうのです。
まとめ
胃カメラ前日の食事・飲酒・タバコについての注意事項をご紹介をいたしましたが1年に1回のことですから正確な検査ができるようにきちんと守って胃カメラ検査を受診するようにして下さい
- 食事については20時から21時以降は食べない!
- 事のメニューは、脂っこい食べものをさけ軽めのものにする
- アルコールとタバコについては、前日から飲まない!
この3つが胃カメラ前日の遵守事項になりますから頑張ってください!
胃カメラ検査終了後も健康を意識して生活習慣の見直しのきっかけにするといいのではないでしょうか?