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記憶力が悪い人試験に向けて勉強をするときや、買い物に出かけたときなど、しっかりと覚えたはずなのにどうしても思い出せない!?なんてことあったりしませんか?
 
 
自分が困るだけならともかく、何度聞いても人の名前が覚えられなかったり、約束した時間や場所を忘れてしまっていては相手に失礼だし、人間関係においては問題となってしまいます。
 
 
しかし、「私は記憶力が悪いから・・・」とあきらめるのはまだ早いかもしれません。

記憶力が悪いのを上手に記憶力を上げるための簡単な方法についてご紹介いたしますので参考にされてみて下さい。
 

そもそも記憶力とは?

脳
記憶力というのは、大きく分けて二つに分類することができ、記憶を司る働きがこの二つでは異なってくるのです。
 
 
まずひとつめは前頭葉の働きです。
 
 
前頭葉は判断力や思考力を司り、記憶力においてはワーキングメモリとも呼ばれる作業記憶を担っています。
 
 
ワーキングメモリに入る容量は非常に限られており、7文字程度といわれていて、一度に入るのは電話番号や人名程度なのです。
 
 
この作業記憶は作業が終わってしまえば必要ないとされてすぐに忘れてしまいます。
 
 
話している間は名前を憶えていたのに、その日の夜になったらあまりちゃんと覚えていないというのは作業記憶として脳が処理してしまったからなのです。
 
 
しかし脳がワーキングメモリを重要な内容だと判断した場合、そのデータは海馬へと送られるようになります。
 
 
この海馬がふたつめの働きで、短期記憶を司っています。
 
 
海馬は側頭葉の内側にある小指程度の器官で、日頃から物事を覚える努力をされている方というのは、海馬の歯状回にある顆粒細胞の数が増えるといわれています。
 
 
その根拠として、複雑な地理と情報を記憶する必要のある優秀なタクシーの運転手は、普通の人よりも海馬の形が大きかったという事例があるほどなのです。
 
 
海馬は脳内で唯一細胞が増殖する器官で、筋肉同様に鍛えれば鍛えるほど発達するのが海馬なのです。
 
 
つまり、海馬を鍛えることによって記憶力を上げることができますから、記憶力が悪いと思っていらっしゃる方は海馬を鍛えることを実践するといいわけなのですね。

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海馬を鍛えるためには

海馬を活性化させるために最も重要なことは脳を能動的に使うことにあるといわれているのです。
 
 
脳の働きとしては、【認知】→【判断】→【行動】という流れがあるのですが、この脳の働きをさせることこそが能動的に脳を使うことなのです。
 
 
例えば受験勉強で【認知】として過去問を読み、そのあと考えることで【判断】を加えます。
 
 
さらに手を動かして実際に文字を書く【行動】にすることで、この一連の流れが脳を活性化させ、能動的に脳を使うことになるわけです。
 
 
読書も同様に、文字のデータを受け取る【認知】、文章を飛ばしたりしないように文字を追う【判断】、ページをめくったり戻ったりする【行動】と一連の流れがあるため、能動的な脳の働きといえるのです。
 
 
それに対してテレビをぼーっと見ることは、流れてくる情報を受け取る【認知】だけにとどまるため受動的な脳の働きとなり、記憶力を悪くしてしまう原因の一つとなります。
 
 
同じテレビを見るにしても「どうしてこうなるのか」という【判断】、実際にその疑問を解消するために調べるという【作業】の流れを意識することで能動的な働きを脳が行うようになるのです。
 
 
とはいえ、テレビ自体が受動的な働きを促すツールなので、日ごろから読書や勉強を心がけて行うことが記憶力を高めることにつながっていくのです。

記憶力を上げるためのコツとは?

能動的な働きを脳にさせることによって海馬を鍛え、記憶力を上げるという理屈がわかったとしても記憶力が悪い人にとっては、簡単なことではありません。
 
 
とりあえず手っ取り早く記憶力を上げるためのコツというのがありますので、ご紹介いたします。
 
 
①覚えようとする対象に興味を持ち、好きになる。
 
学生の時、大好きな漫画のキャラクターやゲームの攻略手順は簡単に覚えられるのに、歴史上の人物や数学の公式はさっぱり覚えられないという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
 
興味があることや好きなものは脳が記憶しやすく、逆にそうでないものは記憶しづらいことが分かっています。
 
覚えなくてはならないことは、できるだけ好きになれるように努力することが記憶力を上げる第一歩になるのです!
 
 
②何度も反復する。
 
反復することが記憶にとって大切であることは有名で、エビングハウスの忘却曲線によると、覚えたいことは学習したその日のうちに復習をすることが最も効率的に記憶することができるといわれています。
 
 
③場所を意識して、受験勉強や資格試験の学習をする。
 
勉強場所をたまに変えることで、それが海馬を活性化させるということがあるデータによると解明されているのです。
 
勉強する場所を変えることによって、やる気をだしたり集中力を高めたりすることに関係しているといわれるシータ波が海馬から発生することで記憶力が高かまるからなのです。
 
自分の勉強部屋だけでなく図書館で勉強したりすると、この効果が高まりますから、場所を意識して受験勉強や資格試験の学習などをしてみて下さい。
 
また、たまに休憩をとって、軽く体を動かすことも、海馬を活性化させてシータ波を発生させることに繋がりますから、これも実践したほうがいいですね。
 
 
④睡眠をしっかりと取る。
睡眠 
睡眠が十分に足りていない状態では、集中力が落ちて海馬が十分に記憶することができません。
 
テスト勉強などで徹夜して詰め込むよりも、十分な睡眠休息をとってから暗記するほうが効率的といえるのです
 
 
⑤おおまかに理解してから、詳細を記憶する。
 
全くの土台がない状態で記憶するよりも、ある程度の土台の上に積み上げるほうが、海馬が上手に記憶をカテゴライズすることができて、記憶を上手に上げることができるのです。
 
何かを記憶するときには幹となる部分を理解してから、枝葉となる部分を記憶するようにしましょう。
 
 
⑥イメージと結びつける。
 
海馬だけでなく、脳の別の器官も用いて記憶することで忘れにくくなるといわれています。
 
イメージは右脳や偏桃体と関係しており、それらを同時に刺激することで海馬がより一層活性化されるのです。
 

記憶力を高める食べ物は?

・青魚
サバ 
ドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富なサバ、サンマ、イワシなどの青魚は、記憶力を高める食べ物として結構、定着してきています。
 
DHAは同じく青魚の魚油に多く含まれるエイコサペンタエン酸と並んで、脳の発達のために重要な成分になっているのです。
 
 
・ブドウ糖
 
ブドウ糖は脳のエネルギー源になっていますので、そのためブドウ糖のもとになる炭水化物の摂取が重要になります。
 
近年糖質制限ダイエットなどと称して、炭水化物の摂取を極端に抑える健康法が流行していますが、脳の性質を考えたときには危険といえます。
ごはん 
記憶力を高めるためには、ごはん、パン、麺類などの穀物をバランスよく食べることが大切です。
 
 
・豆類、卵
 
脳内では、アセチルコリンといわれる物質が、脳内伝達物質として働いています。
 
豆類や卵に含まれるレシチンはそのアセチルコリンの材料となり、記憶力を高めるのです
大豆 
レシチンが豊富な食べ物として、大豆、卵黄、ピーナッツ、穀類などが挙げられ、また、卵やレバー、肉類に含まれるアラキドン酸も脳の働きにとって重要な成分になっています。
 
アラキドン酸は、オメガ6脂肪酸の一種で、DHAなどオメガ3脂肪酸とともに、脳の働きを活性化させます。

まとめ

どうしても覚えなくてはならないものがあるとき、あの「暗記パン」があればなぁとよく思っていました。
 
 
社会人となってからも、人の名前や持ち物、相手の好物などを覚えらる人というのは、好感度も高く上司などにかわいがられる要因となったりします。
 
 
普段から脳を活性化させる食べ物を食べ、読書や勉強などのトレーニングをすることで記憶力を上げる努力をしてみて下さい。

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