大切に使っていたマグカップの取っ手をあやまって壊した時などにかならずと言っていいほど登場するのが、『アロンアルファ(瞬間接着剤)』ですね。
瞬間接着剤をつけて、マグカップの取っ手をきれいにくっつけることができてよかった!
と喜んだのもつかの間、気が付けば手や指にアロンアルファが!?
アナタもこんな感じでアロンアルファが手や指についてとれなくなってしまったという経験があるのではないでしょうか?
手や指についたアロンアルファを無理やり剥がそうとすると痛くて手がボロボロになるということもありますよね・・・
また、いつのまにか服に着いてしまっていたり、机や金属・プラスチックに着いてしまって困ってしまったなんてことも多々あるのではないでしょうか?
そこで手や指・服・金属・プラスチック・机についたアロンアルファを簡単な取り方でキレイに剥がす方法についてご紹介したいと思います。
目次
手や指についたアロンアルファの取り方
アロンアルファを使って必ずといっていいほどくっ着いてしまうのが、手や指でかなり注意して使用していてもいつのまにかついてしまうのではないでしょうか?
最もつきやすい手や指のアロンアルファの簡単な剥がし方は次になります。
お湯を使うアロンアルファの取り方
用意するもの。
40度ぐらいのお湯(台所や、お風呂で出てくるお湯でも可)、汚れても良いお湯をたっぷりためる容器。
上手に剥がすためのポイント
お湯をたっぷりと容器にためたら、アロンアルファがついた手をゆっくりとお湯につけ、手が温まってきましたら、アロンアロファがついた部分を優しく揉むようにして下さい。
そうすることにより、少しづつですが剥がれてきますが、ここで注意しないといけないのが、ちょっと剥がれたきたからと言って、無理やり取らないようにすることです。
無理やりに取って剥がそうとしますと、最悪出血したりしてしまう恐れもあるので、ゆっくりと揉みながら剥がすのが取るポイントなんです。
時間がかかりますが、薬も使わずに取れるので、お子さんがイタズラをして手や指についたとしても、安全に取ることができます。
除光液を使うアロンアルファの取り方
用意するもの。
除光液(女性の方がいるご家庭なら、結構あるのではないでしょうか?)、ティッシュかコットンできればハンドクリーム
※はがす前に注意!※
除光液は、揮発性が高い上に、可燃性なので、『近くに火器がないことの確認』することを怠らないようにしないと、火事の原因になりかねません。
また、ファンヒーターの前などに置くと火事になる危険性がありますから、除光液の置く場所もしっかりと確認してから使うようにして下さい。
そして、除光液の成分でもある『アセトン』は、気化をしやすく、小さなお子さんや赤ちゃんなどの体内に入り込むと、悪影響を及ぼす危険性があるので、小さいお子さんの手の届かないところで管理することを忘れないでください。
上手に剥がすためのポイント
コットンやティッシュに除光液を軽くしみこませてください。(このときにはちゃんと換気をしてくださいね。)
コットンにしみこんだ除光液を手や指についたアロンアルファに優しくトントンと染込ませていきます。
すると爪からマニキュアが剥がれ落ちるようにヌルっとした感覚でアロンアルファがゆっくりと剥がれ落ちていきます。
アロンアルファが取れたら、手がガサガサした状態になってしまうこともあるので、ちゃんと手を石鹸で洗って除光液を手から洗い流した後、できれば、荒れた手をハンドクリームできれいにケアしてあげてください。
専用の剥がし液を使うアロンアルファの取り方
用意するもの
アロンアルファ剥がし液(アロンアルフアはがし隊)、拭き取り用のティッシュ。
アロンアルファの剥がし液としては、東亞合成のアロンアルフアはがし隊が一番おすすめです!
⇒アロンアルフアはがし隊 10g
上手に剥がすためのポイント
アロンアルファがくっついて取れない部分に直接アロンアルファ剥がし液を数滴たらし、3分ぐらいたつと、アロンアルファが柔らかくなり、スルリという感じで剥がれてきます。
剥がれたら、ティッシュできれいに拭き取り除光液と同様に、手が荒れてしまう場合もありますから、すぐに手は石鹸を使いしっかりと洗い、ハンドクリームなどでケアしておくようにして下さい。
緊急性がないならほっとく
アロンアルファは、本当に無理に剥がすのはよくないのです!
お湯で剥がすのはまだいいのですが、薬剤を使って剥がすのは、手肌が弱い方は手の皮膚を痛める場合がありますから、ほっとくのが一番なんです。
手や指についたアロンアルファは時間がたつと自然に剥がれますから、あまり気にして頻繁に触らないようにし、普通に生活していると、気が付いたらいつの間にか剥がれてなくなっていきます。
服についたアロンアルファの取り方
アロンアルファがついて一番に厄介なのが衣類についたときで、お気に入りの服だと結構、ヘコんでしまいますよね・・・
服に着いたアロンアルファを漂白剤などを使って手洗いしてゴシゴシなんてやってしまうと、色落ちしたり生地が摩擦で傷んで見た目が悪くなったりして二度と着れないリスクがありますから、ご家庭で行う場合には充分に注意が必要です。
アイロンを使うアロンアルファの取り方
服やテーブルクロスなどの布製のものにアロンアルファが着いてしまったときには、アイロンを使って剥がす方法が一番のおすすめです!
用意するもの
アイロン・クッキングペーパー3枚~5枚・ガーゼ1枚
上手に剥がすためのポイント
アロンアルファがついた服の部分とアイロン台の間にガーゼを敷きます。
アロンアルファが着いた部分に上からクッキングペーパーをあてて通常にアイロンをかけるようにしますとクッキングペーパーがアロンアルファを吸収してくれます。
これをクッキングペーパーを交換しながら3回から5回ほど行いますとそんなに大量にアロンアルファーが着いてない限りはうまく剥がれるようになります。
除光液やアセトン原液を使う方法は避けたほうがよい!
除光液やまた、除光液にも含まれているアセトンの原液を使って衣類についてしまったアロンアルファを取る方法も紹介されていたりしますが、やらないほうがいいです。
服の素材によっては、アセトンを使って剥がすこともできなくはないですが色落ちしてしてしまうことが結構あったりします。
特にレディース用のアパレルでアセテート素材を使った服(光沢感のある服)があると思いますが、アセトンはアセテート素材を溶かしてしまう要素があるので避けたほうがいいわけなのです。
衣類に着いてしまった服で高いものでしたら、やはりクリーニング屋さんにだしたほうが後悔しなくて済みます。
激安クリーニング店だと対応しているところは少ないですから、シミ抜きなどをきちんと行ってくれるクリーニング屋さんに持ち込んでアロンアルファを落とせるか確認しながらだすといいと思います。
金属についたアロンアルファの取り方
指輪やアクセサリーなどの貴金属にアロンアルファがついてしまうこともあると思いますが、金属についてしまったアロンアルファは、指先やツメでまずは擦って剥がすようにしてみて下さい。
なかなか落ちない場合は、アロンアルフアはがし隊 10gで落とすようにしてみるとよいです。
金属によっては、白くなったりすることもありますので、その際には耐水ペーパーで擦り落しコンパウンドなどで目立たなくするように塗りこむようにして下さい。
事前にスポイトテストなどで変色しないかどうかをチェックしてから使うようにするのをおすすめ致します。
プラスティックについたアロンアルファの取り方
プラスチックは、アロンアルファがついてしまったら落とすのが一番難しい素材になります。
アセトン系(アロンアルファ剥がし隊など)はプラスチックを溶かしてしまう性質がありますからほぼ使えないのです。
プラスチックについたアロンアルファを剥がす方法としては、布きんをお湯に浸しそれで丁寧にこすり、アロンアルファをふやかして落とすというやり方がベストです。
机や家具についたアロンアルファの取り方
机や家具など木製のものにアロンアルファがついてしまったときには、コーティングされているような机や家具などでは、お湯に中性洗剤を入れそこに布きんを浸したうえで、その布きんで優しく擦って落とす方法が一番よいです。
アセトン系で落とすこともできますが、変色することもありますから事前のスポイトテストでのチェックが必要になります。
アロンアルファの歴史
私たちの生活の中に当たり前のようにあるアロンアルファですがその誕生について少しご紹介しておきたいと思います。
アロンアルファの製造会社は『東亞合成』という会社で1942年に設立された企業なんです。
その東亞合成が1963年にアロンアルファの販売を開始するのですが当初アロンアルファは工業用としての商品だったのですね。
工業用として販売されてから、約3年後の1966年に、一般釣り具用のアロンアルファが販売され、あの有名な車を吊り上げるCMで一気に日本中に認知されることとなっていったのです。
1971年に一般家庭用として市販されアロンアルファは生誕50年以上という長い歴史を着実に積み上げてきて、今では様々な素材を強力に接着する瞬間接着剤としてロングセラーで愛用されているのです。
アロンアルファには、色々な素材の接着剤があり70種類以上が発売され用途によって使い分けることができるので、本当にありがたい存在ですよね。
まとめ
手・指・服・金属・プラスチック・机についたアロンアルファの取り方で簡単な方法をご紹介しましたがいかがでしたか?
アロンアルファは色々な素材の接着剤として、使い勝手がとても良いものですから大変重宝するものです!
たまには使用上で失敗することもあるかもしれませんが、用途に合わせた使い方があるので使用上の注意をよく読んで手や指・服・金属・プラスチックにつかないように気を付けてください。