原子力発電の後継エネルギーとして注目されている太陽光発電ですが、まだまだ利用されている方は多くはありません。
最近は、企業や一般家庭でも多く見られるようになり、新築住宅の中には、最初からこの太陽光発電がセットになっている物件も少なくありません。
太陽光発電を設置することで様々なメリットを受けることができますが、デメリットについては、なかなか情報として知っている方は少ないですので、太陽光発電のメリット、デメリットについてご紹介したいと思います。
また、太陽光発電の売電の仕組みについては、こちらで詳しくご紹介していますのでご参考下さい⇒太陽光発電の売電の仕組みについて!
太陽光発電のメリット①:副収入が得られます
太陽光発電システムはソーラーパネルを利用して、太陽エネルギーを電力に変換する方式のことですが、ソーラーパネルを住宅の屋根などに設置することで、太陽エネルギーを吸収してくれるわけなのです。
この太陽エネルギ―を電気に変えるために太陽光を吸収してくれるのが、ソーラーパネルの大きな役割なのですが、使用しない余った電気を電力会社に売電することで副収入を得ることも可能で、これが一番大きなメリットではないかと思います。
太陽光発電システムで発電した電力というのは、基本的には全て自宅で消費しますが、残った電気は、電力会社から買い取ってもらうことが可能なんです。
ちなみに、私たちが普通に使う電気を買電、そして余剰電力を電力会社に売ること売電と言います。
電力会社に売電する場合、1kWhの単価で計算されますが、売電価格は変わることがありますので、常に新しいデータを参照していてください。
ソーラーパネルによって吸収した電力を売れば副収入になるって、なんだか得した気分になりませんか?
以前はソーラーパネルの価格は高かったのですが、最近は質も良くなり、同時に価格も安くなっていますので買いやすくなりました。
ソーラーパネルの枚数が多ければ多いほど、多くの電気を作ってくれるわけなのですが、屋根の広さによっても枚数は制限されてしまいますし、副収入が得られるとはいえ高額な投資になります
実際に売電によって多くの収入を得ている方もいますので、太陽光発電を検討されていらっしゃる方は、売電価格を参考にしながらご自分のより良いプランを専門の会社に見積もりなどをとることをぜひともおすすめいたします。
無料で見積もりをしてくれるのが一般的ですから信頼と実績のある会社を選択することがベストですね!
売電価格というのは、政府府が太陽光を積極的に導入されるために設定した価格で、今後はどのように変化するか分りませんので、その動向をしっかり見ておく必要があります。
太陽光発電のメリット②:電気代の節約ができる
太陽光発のもうひとつのメリットとしては、電気代など光熱費の削減ができるところにあります。
日々使用する電気をすべて太陽光で発電した電気でまかなうことができますので、光熱費を大幅に削減できるわけなのです。
最近では、オール電化システムを同時に導入される方も増えてきいますから合わせて導入しますとガスの節約ができて更なる光熱費の削減にも繋がるんですね
太陽光発電と良く似たシステムに、太陽熱温水器というのがあるのですが、太陽熱温水器は、太陽熱に含まれている紫外線の熱を利用して水を温める機器で、対して太陽光発電は、太陽のエネルギーをそのまま電気に変換するシステムという違いになります。
太陽熱温水器は、床暖房やお風呂、またトイレやキッチンなどの温水器として利用されるのですが、太陽光発電は電気そのものを作ってくれますので、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など、家庭電気製品に利用できます。
どちらも光熱費削減に効果がありますが、太陽光発電の方が電気を作る分、メリットは大きいと言えるでしょう。
太陽光発電のデメリット①:設置費用が高額です
太陽光発電システムは、太陽熱温水器システムなどと比べてもかなりの高額なものになってきます。
太陽光発電で必要な機器は、次のものになります。
①ソーラーパネル
ソーラーパネルは、太陽エネルギーを電気に変換してくれる機器であり、会社や家庭の屋根の上に設置されるもので、太陽光発電の主要部分とも言えますので、それだけ設置費も高くなります。
②接続箱
ソーラーパネルは、複数の太陽電池モジュールと呼ばれる機器によって構成されています。
接続箱というのは、それぞれのモジュールによって変換された電気エネルギーを集める箱になります。
③パワーコンディショナー
太陽光発電によって発電された電気は直流電気ですので、これを家庭で使える交流電気に変えてあげる必要があり、パワーコンディショナーは、ソーラーパネルによって発電された直流電流を、交流電流に変換する装置でとても重要な装置なのです。
④分電盤
分電盤は、パワーコンディショナーによって変換された電力を、家庭内のコンセントに送る機器になります。
⑤電力量計
この電力計によって、買電と売電の電力を計算します。
これら全ての機器が必要ですので、設置費用が高額になるわけなのです。
太陽光発電のデメリット②:夜間や雨の日は発電できません
太陽光発電は、基本的に太陽エネルギーによって電気を作るため、天候や季節などに大きな影響を受けます。
太陽が出ていない夜間、また雨の日などは発電できませんので注意が必要と言えるでしょう。
また地域によっては、当初の計画通りの発電量が得られないこともあるようです。
まとめ
太陽のエネルギーを使って電気を作ってくれる太陽光発電システムはとても便利ですが、導入する前はシステムの内容をしっかり理解しておく必要があります。
季節や天候によっては、思った通りの発電ができない場合もありますので、注意しておいてください。
活用によって電気の使用を見直すきっかけにもなりますので、節電の意識を持ちながらお得に電気を使用していくといった考えのもと、検討をしてみてはいかがでしょうか。