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退職届の書き方年度の変わり目が近づくこの季節、退職届を提出しようとしている方もいるのではないでしょうか。
 
 
円満退社を希望しているときには、退職の手続きには最も労力と神経を使わなければなりません!
 
 
扱い方を少しでも間違えると、円満退社を妨げる結果となってしまいますから、退職届の書き方や提出の仕方についてまとめました。

退職届を提出する際の封筒のサイズや色などの規定についてもご存知の方は少ないようですのであわせてご紹介したいと思います。

退職届と退職願の違い

会社を辞める際には、きちんと会社を辞めたいことの意思表示を伝えた上で円満退職を行うほうが良いですよね。
 
 
退職する場合に、退職届退職願のどちらを提出すればよいのか分からない方が多いですから、こちらのほうでご紹介しておきたいと思いますのでご参考下さい。
退職届と退職願、辞表の違いとは?どっちを出す?タイミングは?

退職届の扱い方の注意点

退職届の提出

①口頭で上司に報告する

あて名は社長ですが、渡す相手は直属の上司になります。
 
まずは口頭で上司に報告をしてから、書類提出のタイミングや方法などの指示をあおぎます。

②手渡しをする

間違っても机に置いておいたり、同僚に頼んだりすることはやめましょう。
 
メールや郵送で提出することも非常識なことなので避けます。

③黒いボールペン、または万年筆で書く

書いた文字を消して訂正ができてしまう鉛筆やシャーペンはご法度です。
 
また、サインペンや筆ペンなどで記すと文字が目立ちすぎてしまうので避けたほうが無難です。
 
 
以上のことには最低限気を付けて下さい。
 
 
万一上司が受け取ってくれない場合には、人事に提出をする旨を上司に報告したうえで直接人事部に提出することになります。

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上司に何も言わないままで人事部へと提出をすると、非常に心証が悪くなりますので注意が必要です。
 
 
それでも問題が発生してしまった場合には、労働基準監督署が味方となってくれるので相談するようにして下さい。

退職届・退職願の書き方

退職願の書き方

  • 冒頭に「退職届」もしくは「退職願」として記載します。
  •  

  • 最初の行に「私は」と一番下に書きます。「私事」「私議」とする場合もあります。
  •  

  • 退職理由を示します。ただし、退職届では「一身上の都合」などとして具体的な理由を書く必要はありません。
  •  

  • 「○年○月○日をもって退職したくお願い申し上げます」と退職日時を明記します。
  •  

  • 届け出年月日と正式な所属部課名を下よりに記します。名前の後に捺印を忘れないようにしましょう。
  •  

  • 会社の正式名称と社長の名前を用紙の左上に記します。提出するのは直属の上司ですが、あて名は会社の最高責任者です。敬称を忘れずにつけます。

文章例

 
退職届
 
                    私事
一身上の都合により来る平成○年○月○日をもって
退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
 
              平成○年△月△日
                 □□部□□課
               ○○ ○○ (印)
 
(会社名)
代表取締役社長 ○○ ○○様

退職届を入れる封筒は?

退職届の封筒退職届を入れる封筒としてふさわしいものは白色で無地のものです。
 
 
特に中身が透けないように紫色の紙などで二重の構造となっている二重封筒と呼ばれるものが、改まった用件にはふさわしいとされています。
 
 
クラフト紙でできた茶色の封筒は領収書や請求書を入れる事務的な用途で使われるものであり、退職届を入れるにはマナー違反と考えられています。
 
 
また、退職届は原則手渡しで提出するものなので、郵便番号を記す赤枠が書かれていないものを選ぶようにして下さい。
 
 
退職届は縦長のスリムな封筒に三つ折りで封入することが一般的ですから、A4の便せんや用紙の場合には長形3号(長3封筒)を、B5の用紙や便せんの場合には長形4号(長4封筒)を用いるのがベストです。
 
 
本来退職届は人前で堂々と渡すものではありませんし、企業としても退職者が出たことはあまり大っぴらにはしたくないことなので、懐に忍ばすことができる長形のものを選ぶことがマナーとされています。
 
 
なお、封筒の表書きには「退職届」(中の書類に「退職願」と書いた場合は「退職願」)と中央のやや上よりに書きます。
 
 
裏書きの左下に自分の所属とフルネームを記します。あて名は書かなくて構いません。

退職届を封筒に封入する際の注意点

退職届は書面が内側になるように三つ折りにして封筒へ入れます。
 
 
この時、まず書面の下のほうから折り上げて用紙の上の部分が外側に来るように折ります。
 
 
そして封筒に入れる際には用紙の右上となる部分が、封筒裏面の上側に来るように封筒に入れます。
 
 
用紙にしわがつくことがないように、慎重に封入して下さい。
 
 
封はしてもしなくても構いませんが、フラップは折り曲げておきます。
 
 
ただし封筒にあらかじめ糊のシールがついている場合には、見た目の都合上封をしてから提出したほうが良いです。
 
 
なお、封をする場合は必ず「〆」マークを書くようにし、女性の場合は「蕾」でも構いませんが「〆」のほうが一般的です。

退職届を郵送する場合

原則として手渡しが基本の退職届ですが、やむを得ない事情で郵送しなくてはならない場合のマナーをまとめてみました。
 
 
郵送する場合には退職届の封筒に直接あて名を書くのではなく、もう一回り大きな封筒を別に用意してその中に退職届を入れた封筒ごと入れて送ります。
 
 
この外側の封筒は郵送用なので、郵便番号入りを用いて構いません。
 
 
退職届の封筒が長形3号の場合は角形5号を、長形4号の場合は長形3号を用います。
 
 
角形5号の場合定形外郵便となるので、送料に注意して下さい。
 
 
退職届だけでなく添え状を書いて入れておくと好印象です。
 
 
内容は改まったものではなく、相手に誠意が伝わるような一筆箋で構いませんが、なかなか思い浮かばないという場合には下記の文章例を参考にしてください。

文章例

拝啓 ますますご盛栄のことと存じ、お慶び申し上げます。
 
この度一身上の都合により退職させていただくこととなりましたので
 
同封の通り退職届を提出させていただきます。
 
ご査収の程よろしくお願いいたします。
 
長い間大変お世話になりました。
 
末筆ながら、貴社の今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。
 
敬具

 

まとめ

様々な事情があって退職届を出すに至ったと思いますが、できるだけ円満に退社したいと望んでいる人がほとんどだと思います。
 
 
マナーに従った退職届を提出することで、最後までお互いに気持ちよく過ごせるといいですね。

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