マイナースポーツなのに世界大会まで開催されるアルティメットというスポーツについてご存知ですか?
見た感じは、簡単そうに見える話題のスポーツですが意外とハードでエキサイティングな競技なんですね!
世界的にもまだまだ、歴史の浅いアルティメットなのですが、世界大会まで開催される人気スポーツになってきていますので、その歴史や競技ルール、魅力ついてご紹介したいと思います。
アルティメットの名前の由来と歴史について
アルティメットとは、フライングディスクいわゆるフリスビーを使った競技なんです!
競技としてはバスケットボールとアメリカンフットボールを合わせた感じの競技と言われています。
「アルティメット(Ultimate)」とは英語で「究極」という意味で走ったり、跳んだり、投げたりと様々な能力が必要とされる事からこの名前が付けられたそうです。
アルティメットという競技の歴史は、まだ浅くフリスビーを使った7人制のスポーツとして1968年にアメリカの高校生が考案し、ゲームが行われたのがその始まりなんです!
その後、アメリカにアルティメットを普及させることも目的に1979年にアルティメット選手協会UPAが設立されることになり世界大会まで開催されるスポーツに成長していったのですね。
ちなみにUPAは現在、USA ULITIMATEとして名称が変わっています!
日本には、アルティメット単独の組織はなく1975年に設立された日本フライングディスク協会JDAがフライングディスクを使用する競技全般を統括していてその中にJFDAアルティメット委員会というのがあるのです。
アルティメットは五輪競技ではありませんが、ワールドゲームズの公式種目となっています。
ワールドゲームズとは、簡単に言うとオリンピックに参加していない競技や種目の世界大会でオリンピックと同じ4年に1回開催されていまして、オリンピックの翌年に開催されるスポーツのことなんですね。
リオオリンピックの翌年2017年にはポーランドのブロツワフ、東京オリンピックの翌年2021年にはアメリカのバーミンガムでの開催が予定されています。
アルティメットのルール
アルティメットは、1チーム5~7人で行うチームプレー競技でフライングディスクを利用しボール競技とは違った魅力を持っています。
競技の内容としては、味方同士で下に落とさないようにパスをつなぎ、攻めるエンドゾーン内でキャッチできれば得点!というとてもシンプルな競技なんです。
前半後半ありディフェンスとオフェンスに分かれ17点先取したチームの勝利となるルールになっています。
アルティメットの競技の流れ
- 試合開始はプルと呼ばれるスローオフではじまる
- 前半をオフェンスを選択したチームがエンドゾーンを目指しフライングディスクをパスで回しながら攻める
- フライングディスクを持って走ってはいけない
- オフェンス側が点を取ったら攻守交替となる
- フライングディスクをディフェンス側がブロックしたりインターセプトすると攻守交替となる※プレーは止まらない
- どちらかのチームが9点先取した時点で前半終了となる
- 後半は、前半にディフェンスを選択したチームがオフェンスとしてスタートする
- 後半までに17点先取したチームの勝利となる
ひとつ特徴的なのは審判がいないということ!
アルティメットにおいて、身体接触は禁止とされているのですが、もし身体接触やファールプレーが起きた時、誰がジャッジするの?と疑問を持つとは思いますがジャッジするのは選手たち自身でセルフジャッジ制を導入しているのです。
そのため、選手たちはルールを熟知している事が必須になっています。
自分側のチームに有利か不利かということを考えずに公正に判定しなければなりません。
特に国際試合など、どうしても勝ちたい試合だったとしても事実に忠実に、客観的に判断しなければならないとなるとメンタル面がかなり鍛えられそうですね!
しかしこれもアルティメットの魅力のひとつで、審判がいなくて選手たち自身が全てを判断する競技なんて珍しいですもんね。
アルティメットの魅力・醍醐味とは?
「究極」と呼ばれるアルティメット!
フライングディスクを用いる事によってボールにはない飛行性や、風に左右されやすい状況から、大きく飛んでキャッチする「ダイビングキャッチ」、またフライングディスクを落とさないようにパスを回す「華麗なパスワーク」、フライングディスクの特徴を生かした「ロングスロー」や、狙った場所に落とす「コントロール力」。
様々な能力が必要になる競技なだけに見ているだけでもドキドキハラハラします。多くのファインプレーが生まれ、選手たちはもちろん、観客たちも魅了する競技と言えますね
日本フライングディスク協会制作の魅力あるスーパープレイ集をご覧下さい!
まとめ
多くの魅力をもつアルティメットですが、まだまだ認知度の低いのですが、これから多くの人の関心を集める競技になることは間違いありません!
これまで遊び道具として使われていたフライングディスクですが、いまではアルティメットの他にも下記のような競技で利用されています
- ガッツ
- ディスクゴルフ
- フリースタイル
- ダブル・ディスク・コート
- ディスカソン
- ディスタンス
- アキュラシー
- セルフ・コート・フライト
- ビーチアルティメット
- ドッヂビー(日本独自競技)
その中でもアルティメットは最もエキサイティングで魅力ある競技ですから、ぜひ日本のアルティメットを盛り上げていきましょう!